温泉水でも安定した熱交換が可能な熱交換器を開発 ―温泉水から析出する固形物を除去し、熱交換効率の低下抑制に成功―

【概要】

NEDO、東北大学、(株)馬渕工業所、小浜温泉エネルギーは、温泉スケールと呼ばれる固形物が析出しやすい温泉水でも安定した熱交換が可能な熱交換器を開発し、1カ月間の温泉熱回収の実証試験に成功しました。

今回開発した熱交換器は、熱交換器に付着した温泉スケールを自動的に取り除くことで、熱交換の効率を維持することが可能です。

これにより温泉水の熱交換器のメンテナンスコストの低減が見込めます。また、温泉水以外にも、汚泥を含む工場温排水や藻類・貝類を含む海水・河川水など、さまざまな分野の熱交換に応用でき、未利用熱や再生可能エネルギーの利用促進が期待されます。

開発した回転式熱交換器(概略)

今後の予定
スケールアップした熱交換器を開発し、長期間(3カ月を予定)の現地実証試験を行うことで、さらなる耐久性向上のための検証を行うほか、熱交換器の高性能化のための研究開発を行います。

20200923_プレスリリース本文(PDF)